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今日もトト日和 TOTO'Z FACTORY フォトグラファー&デザイナーの秋山伸子です お仕事のことや日々のあれこれを綴っています 写真のサムネイルをクリックで各記事をご覧いただけます

ヒヨちゃん

ヒヨちゃん_a0034287_2126434.jpgしなぶぅさん、これが私が拾った仔猫、通称「ヒヨちゃん」です(笑)。
クレアちゃんとなんとなく似てませんか?あ、いやいやクレアちゃんは正統派メインクーン。ヒヨちゃんはゴミ捨て場に落っこちてました。




このヒヨちゃんの出会いは、まだ日記がブログじゃなかったころです。
おととしの11月。寒い寒い夜11時でした。静まり返った住宅街に響き渡る「ピヨー!ピヨー!ピヨー!!」という泣き声。聞いた途端私の心拍数は300まで(おおげさ)一気に上昇!
「どうしよう・・・きっとママが迎えに来るはず!」と心の中で祈ること1時間。泣き声は一向に収まらず、結局けいちゃんが探しに行った。
ほどなくして携帯が鳴る。出ると耳元で「ピヨー!ピヨー!ピヨー!!」の大音量。「あのさあ、最初見つからなくて、でも声はするしな~とゴミ捨て場(ちょっとした雑木林になっている土のある場所)を探していたら、紙くずみたいなのが落ちててさあ、なんとそれが仔猫だったんだよ~~。踏むところだったよ~。小さすぎるよ~~。」と言う。家に帰ってきたけいちゃんが「これ」と差し出したのは、片手にすっぽり収まった黒っぽいネズミのような物体。こんな小さな身体で、近所中に響き渡るような大声で鳴いてたのだね、君は。
とにかく、冷たい土の上にいたので暖めることにした。貼るカイロをフリースでくるみ、小さなダンボールの中に仔猫と一緒に入れた。うちには仔猫用のミルクなんてないよ、でも何か飲まさないと死んじゃうし、と暖めた牛乳をスポイトで与えたらすごい勢いで飲んだ。(これは実は正しくない。牛乳では仔猫はゲリしてしまう。できれば砂糖を溶かしたお湯を飲ませるのが手っ取り早いエネルギー補充になる。そしてなるべく早く猫用のミルクを与える)。仔猫(赤ちゃん)はうちのアビ達で育てたことがあるので、お湯で濡らしたティッシュをお尻に当てて、ちょいちょいと上手におしっこはできた。
身体も温まり、ようやく仔猫は眠りについたのだ。
翌朝から大変。2~3時間おきのミルクにオシッコ。ウンチはなかなか出ずに、病院に電話したり知り合いの犬(ありがとう!今は亡きハナちゃんよ)に舐めてもらったりと大変だった。とにかく、育つギリギリのラインだったので、栄養をつけるために、とあるルートでブドウ糖をもらって与えたり、猫ミルクもママ猫の初乳に近いという高いヤツを与えてがんばった。順調にウンチも出だし、くっついていたヘソの緒は取れ、オメメが少しずつ開いてくると、それはそれは可愛い仔猫が出来上がったのだ。うちにはこれ以上猫は置けない(できれば)ので、里親を探すとして、仮名は「ヒヨちゃん」にした(ヒヨヒヨ鳴くので)。
トトもヒヨちゃんがいたくお気に入りで、フセているところに置くと、しきりにお尻を舐めようとしたり、世話をしようとしていた。
そんなこんなで数週間したころ、そろそろトイレトレーニングかな、と思っていた時に、ヒヨちゃんが少しゲリをした。心配になった私はいつもお世話になっている病院に連れて行った。
病院には院長先生の他に当時O先生がいて、ヒヨちゃんを見てくれたのだが、O先生がいたくヒヨちゃんを気に入ってくれた。「いや~~可愛いなあ~~可愛いなあ~~」とうっとりしているので、冗談で「じゃ、先生もらってくれる?」と聞いたらあっさりOK。ほんと!?
トイレトレーニングもしてないよ、と言う私の話はまったく上の空状態で、O先生はヒヨちゃんに向かって「ウチ来るか?ん?ふふっ・・・。」とか何とかブツブツ言っている。ちょっと気持ち悪いくらいであった。それでは、ということでそのままO先生に託して帰ったのであった(その後、あまりに不安なので、ミルクやらなにやら一式届けた)。
その後もヒヨちゃんはメキメキと美しく、そして凶暴に育った(笑)。いつ行ってもO先生の両腕は無残な傷跡が。「寝ている間にやられるんですよ~ふふふ」と嬉しそうに笑うO先生に、深い愛情を感じたのであった(笑)。
「名前は大事だから、よい名前をつけてあげてね」と言ったのに、結局今でも「ヒヨちゃん」らしい。ああ・・・。
その後、O先生は故郷の淡路島で独立開業するために、神戸を離れたので、私もヒヨちゃんには会っていないが、風の便りで今もヒヨちゃんとはラブラブだと聞いている。
これも一つのステキな「ご縁」。
by totozfactory | 2005-01-24 21:47 | 犬たち猫たちのこと。