2007年 01月 22日
バイト3日目 毎年思う。
参拝したり、お札を買ったり(買ったりとは本来は言わなくて、受けるというのだそう)、ガラガラを回していたりする様々な年齢の人間という動物。
ヨボヨボと歩きながら静かに参拝するお年寄り。
赤ちゃんを連れた若い夫婦。
親子3代グループ。
サラリーマン、作業服の男性、制服の高校生、なんだか怪しい人・・。
生まれて・・そして死んでいくまでの人という動物の姿を、3日間じっくりじっくり観察できる。
(ついでにピー子のファッションチェックまで出来ちゃう)
やっぱり毎年思うのは、子供を連れた家族。
ジジババも一緒で、孫に福引の引き換え券を持たせ「ほれ、ガラガラ回して来い」と促す。
そこまではどの家族も一緒。
どの子供も嬉しそうにまっすぐ走ってくる。
そこからがきっぱりと2つの道。
1つは、
「お前は毎年ハズレやからなあ~~。たまにはデカイの当ててみぃや。」
「ほら、やっぱりハズレや。カスや。アカンな~~。」
「クジ運ないやっちゃなあ。」
もう1つは、
「あ、お餅だよ。良かったねえ!!(それがたとえ末等の5等でも)お家帰って食べようね!」
(そういう家族はみんなで楽しそうにしてくれる。最後にありがとう、も忘れない。まさに良いお参りでした、だ。)
言っていいっすか?
いいっすか??
「お前は毎年ハズレやからなあ~~。たまにはデカイの当ててみぃや。」
ほんならお前が当ててみいや!!
「ほら、やっぱりハズレや。カスや。アカンな~~。」
ハズレはないんや!!そんなに言うんやったら、ホンマにナンもナシのハズレ作るぞ!!いらんのやったら餅返せ!バチ当たりがっ。子供にアカンアカン言うな!お前がアカンのじゃーー!!
万葉集にも
「志貴島の日本(やまと)の国は事靈の佑(さき)はふ國ぞ福(さき)くありとぞ」
ってあるだろうが。
「どうせハズレ」
「お前はアカンな」
っていうと、
「どうせ何やってもダメだもん」っていう子供が育つんだ。
「お前はアカンな」って自分の子供をアカン子供に育ててるんだ。
また、そういう家族に限って、ジジババすらも「アカンな~!」とダメ押しのようなことを言う。
脈々と続く否定の構図。
全てにおいて、否定され続ける子供は、卑屈な子供に育つんだ。
「毎年ハズレや。(ガラガラ回す)ほら!今年もハズレや!」と言いながら5等の餅を持って帰る人。
あなたがそう言うから毎年外れてるんですよ。
私、3年以上、ここの神社のこのお祭り知ってますけど、↑のセリフを吐いた人で5等以外が当たった人、見たことありませんから。
言霊ってホントにあるって思いますよ。
1等~3等が当たる人って、無欲の人が多い。
ガラガラを回す前にも↑のような事は言わない。
だから当たっても「え?・・・1等・・?」とポカーンとしてる人が多い(その後嬉しさがこみ上げてくるらしい。)
毎年2000人ほどのガラガラ模様を見ている私が言うのだから間違いない!!
だからね。子供を持つ皆さん。
↑のような事を言う親にはなっちゃダメですよ。
あなたがそう言った通りのヒクツな、イヤに神経質で臆病な子供に育ちますからね。
なんでもかんでも褒めて育てろなんて思わないけど(アカン時にはアカンねん、と言える親になってくださいませ)、もっとおおらかに育ててやってよ、と思うのだ。
*毎年見るイヤな光景だけど、今年は2組ほどの家族で、家族中が子供に「ハズレや!」を連発する中、お母さんだけが「ハズレちゃうな!ハズレはないで!」と大きな声で反撃していた。
頑張れ!お母さん!