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今日もトト日和 TOTO'Z FACTORY フォトグラファー&デザイナーの秋山伸子です お仕事のことや日々のあれこれを綴っています 写真のサムネイルをクリックで各記事をご覧いただけます

地震に思う

地震に思う_a0034287_11194561.jpgこれは昨日の空。西から台風の雲がどんどこ押し寄せてきているので、夜には雨かな、と思っていたけど、台風はまだやってきてなかった。今朝は快晴。「これはよし!」と思って洗濯していたら、またどんどこ曇ってきた。くっそ~・・・。

地震に思う_a0034287_11211947.jpgこれが曇る前の空。現在はどんより。そして強風。洗濯物は乾かないわ、風でドバー!と舞い上がって、バスタオルなぞは物干しでグルグル状態になっている。今年は台風が本当に多いと感じる。先日の台風で被害があった地域が心配ですね。
先日も長く続く地震があった。我が家は地層は岩盤だ。なので先日の揺れも「ガタガタガタガタガタ・・・グラグラ・・」という感じであった。地盤のゆるい地域だとユッサユッサと揺れたのだろう。なかなか収まらない揺れに「次にドドーンと来るのかな」とチラリと思ったくらいだ。



私は阪神淡路大震災を真っ只中で経験した。当時住んでいたのは神戸市灘区。王子動物園のすぐ近所だ。山側の住宅は傾き、海側の住宅は倒壊率100パーセントと言われた場所。マンションの最上階7階に住んでいたので、そりゃあすごかった。
ゴーッ!という地鳴りと共に部屋が左右に激しく揺れた。よく地震を起こす機械で阪神淡路大震災と同じ揺れを再現している画像を見るが、部屋の中で人が立っている。あれを見るたびに立つことなんて出来なかったし、移動することすらできなかったのにと思う。部屋にあるものすべてが1メートルくらいの幅で十数秒左右に揺さぶられ続けたのだ。はっきり言って無理。
そこで思うに、災害時に備えて非常持ち出し袋を家庭に常備しましょう、と言われている。確かに電気や水道、全てがストップして食べるものも手に入らないという場合には良いと思う。でも、大抵の家庭ではその非常持ち出し袋は押入れとかに入っているのではないだろうか。
私は震災を経験して、たとえそういうものを準備万端にそろえていても、万が一取り出せないような場所に保管していると、せっかくの用意が無駄になってしまうと思った。
自分の経験でしか言えないが、震災の時、家の中は巨人が踏み荒らしたかのようにメチャメチャになった。全てが倒れ、割れ、散らばり重なり、歩くことさえ出来ないくらいの有様だった。ウチなんて、人は2人なので家具もほとんどなかったのに、だ。
当時一番役立ったのは、前日に泊まりがけで遊びに行っていて、遅くに帰ったものだから疲れてしまい、そのまま寝る場所の横にポンと置いていたボストンバッグだった。その中に着替えや懐中電灯を入れていたので、当時2匹だけだった猫達をバリケンに確保したらすぐに逃げられたのだ。あれがなかったら、真っ暗な中、あのメチャクチャな室内の全てをかき分け、服を探し、懐中電灯を探し、猫達を探し、とは出来なかったと思う。
現在、うちには非常持ち出し袋はない。それでも最低限、たとえ他には何も持たなくても猫達、犬達を連れて逃げられるような心づもりは必要だな、と思う(どうやって10匹を連れて出るかは問題だが)。
ということで、家具が全て破壊され、倒れて危険な状態になっても、すぐ取り出せるような場所に非常持ち出し袋は置いておくべきなのですよ。
by totozfactory | 2004-09-07 11:40 | 日々のこと。