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今日もトト日和 TOTO'Z FACTORY フォトグラファー&デザイナーの秋山伸子です お仕事のことや日々のあれこれを綴っています 写真のサムネイルをクリックで各記事をご覧いただけます

海のおばけ トトっちぃ

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現在もこうして「オマエはアシカか」と言うほど、泳ぐのが得意で大好きなトトちゃんですが、若かりし頃は
今よりさらに沖合い(だいたい15メートルくらい先)を泳ぎ、全く上がって来ないものだから、浜で遊ぶ
女子高生や子供達に「あっ!!あれ何っ!!?」と指差され、叫ばれたものです。
(そりゃあ、アシカかアザラシ須磨に出現?と思っただろう)
すいません・・犬です・・・呼んでも上がってきません・・はい飼い主は私です・・・
という、ちょっとテヘヘ☆オーラを出しつつ、石を投げ投げ、トトと須磨海岸の端から端まで歩いたものです。
(どれくらいの距離かは知ってる人なら分かるでしょう・・)
今ではそんなに沖合いを泳がず、たまに上がってきつつ、ですが、それでも結構な距離を泳げるのです。

海の中から、首だけ出してこっちを見てるトトは、「オーリーみたい」といつも思います。
「海のおばけオーリー」って絵本、ご存知ですか?
シートン動物記など、とにかく動物が出てくる本ばかり小さいころから読んでいた私。
ファンシーな絵が苦手で(現在も)、「大人用の」植物や動物図鑑も愛読書でした。
絵本も動物が出てくるものしか興味を示さず、そういう中で親が買ってくれた(もしくは自分でねだった?)のが
この絵本でした。

岩波書店 「 海のおばけオーリー

表紙を見てもらうとお分かりのように、全編モノクロです。
アザラシの子供オーリーがバケモノに間違われて大騒ぎ・・という内容なのですが、本にちりばめられた
絵は全てモノクロの版画のような絵です。
子供の頃見た私ですが、今でもはっきりと覚えているほど、とても新鮮な絵でした。
モノクロなのに、鮮やかな色彩を感じるようなステキな絵で、かわいいオーリーが生き生きと描かれて
いるすばらしい絵本です。
人気があるのでしょう、今も絶版にならず販売されています。
この一冊の絵本が私の中にずっとあるため、先日行った「イタリアボローニャ国際絵本原画展」は
モノクロの絵も多かっただけに残念の一言に尽きるのでした。

複雑で緻密な絵でもなんでもない、オーリーの絵ですが、パワフルで想像力をかき立ててくれる絵です。
原画展はそんな絵が少なかったし、モノクロの絵は黒の中にダークな部分を感じすぎました。
(超個人的感想ですけどね)

「海のおばけオーリー」は、子供だけでなく、大人も楽しめるステキな絵本です。
良いお話です。大人なあなたもぜひ^^



by totozfactory | 2010-10-09 12:38 | 犬たち猫たちのこと。