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今日もトト日和 TOTO'Z FACTORY フォトグラファー&デザイナーの秋山伸子です お仕事のことや日々のあれこれを綴っています 写真のサムネイルをクリックで各記事をご覧いただけます

Oh My God !!!

Oh My God !!!_a0034287_13393446.jpg

陸の孤島と化した我が家周辺・・・。
家に戻るまでの大アドベンチャー。



この写真を見て、たぶん、いやきっと、雪国の皆さんは「どこが?」と不思議に思われるでしょう。
写真をアップしても臨場感ないな~と思いつつ。

日曜の事、マミどんから「えらいことになった!」と電話が。
出かけていた私は暢気に「車の故障か?」と思ったのですが、どうやら我が家周辺はいきなりの積雪、
さらに不幸にも強風のため、見る見る路面が凍りつき、坂道という坂道はスリップしたり突っ込んだりした車で
埋め尽くされている模様。

マミどんの車は幸いにも事故はしなかったものの、下り坂を下り始めたところでブレーキも効かなくなり、
周りはどんどん突っ込んで事故をし始めているので、路肩に逃げたところで動けなくなったということ。
彼女の車はちゃんとスタッドレスを履いているのですが、不幸な事に彼女が下ろうとした坂は、屈指の
急坂だったのです。

救出に行くのはさすがに無理なのですが、幸いな事に我が家からさほど遠くない場所です。
マミどんには私の母に言って家を開けておくから頑張って歩いて、家に入っておいてと言い、
私もまずトイレに行って(閉じ込められる可能性があるから)、気合を入れた後、自宅に向けて車を
出しました。

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Oh My God !!!_a0034287_1345778.jpg

路面は実はツルツルのスケートリンク状態。完全に凍り付いています。



出かけていた先から一番早い、家に戻るルートは、↑一枚目の写真のように動かなくなっていました。

神戸でも我が家周辺は、山を切り開いて作られた住宅地なので、坂道ばかりなのです。
それも結構急な坂が多くて、当然スタッドレスを履いていない車は坂を上がれず(下りれず)、道をふさいで
斜めに止まったり、他の車に突っ込んだりして動けなくなってしまう。
強風で路面は凍りつき、滑って車を押すことすら出来ません。

というか、この時期、しかも今年は寒いと分かっているのに、ノーマルタイヤでいるのって、どうなの。
と思っても、後の祭り。

自宅に戻るルートは、最大6ルートあるのですが、この時点で3ルートは消えました。
どこもかしこも事故しているので、警察も来ていません。

この時点で時刻は11時を過ぎていました。

待てど暮らせど動かないので、仕方なくUターンをし、一旦三宮まで出て、そこから新神戸トンネルという
長いトンネルを通って逆方向から我が家を目指すルートへ変更。

三宮とは気温が違うので、三宮は路面は濡れているものの、積雪も凍結もしていません。
こんな夜中に、たくさんの車がほんの10キロ先ほどの場所でえらいことになってるとは想像も出来ない
でしょう。

長いトンネルを抜け、逆側に出ました。
ここからも自宅までは全て坂道。

最初の坂は、2枚目の写真の通り、やはり動かない状態になっていました。
私は写真の位置に止まり、ハザードをたき、しばし考えた後、坂を下って戻ることにしました。
私の後ろに車がつかれてしまうと、完全に閉じ込められてしまう。今しかない。

Uターンは出来ない場所なので、ハザードをつけたまま、ジリジリとバックをしていきます。
坂の一番下までだいたい500メートルくらいを、ずっとバックで戻りました。

こんなこと、日常ではありえないことですが、道路がスケートリンクのようになって、これだけの車が
立ち往生している状態です。終電もとっくに終わった時刻。車を捨てて電車で帰ることも出来ません。
もう何としても家に帰る!という一念のみでした。

坂を下り、交差点でUターン。もう一つのルートに向かいます。
ところがその道もストップ。道路を横になってふさいでいるのは、何と救急車。
10人ほどが救急車を押して、ようやく道が開きました。当然大渋滞。
渋滞の最後の人はまさか救急車が道をふさいでいるとは思ってもいないでしょう。

それを横目で見ながら、反対車線をゆっくり上って行きます。

ところがやはり坂が急になったところでストップ。
道路に人が何人も降りて、やってきた車に「通れません」と言っているようです。

万事休す。
その時点で私は帰るルートはもうないと思っていたのですが、引き返してきた軽トラの男性が
別の抜け道を行くと言っていたので、後について行きました。そのルートがダメなら本当に家に帰る
道は断たれてしまいます。
軽トラについて真っ白になった急な坂を上って行きます。案の定、その道も車が2台ふさいでいましたが、
なんとか間を抜け、さきほどジリジリと坂を下った道の逆側に出ることが出来ました。

家まであと少し。
もう少し、というところで、見えてきたのは道路を3列にふさいでとまっているたくさんの車。

あ、まずいと軽くブレーキを踏んだのですが、止まらない。
道路にいた人達もこちらを見て、ギョッとした顔をしています。
突っ込んでくるなら逃げなくてはと思っているでしょう。

なんとかあの車たちに突っ込まないように、ブレーキを踏み続けます。止まれ止まれ止まれーー!!
ABSが作動してガガガガガ・・・という音と共に何とか止まりました。

ライトに照らされた路面はピカピカに光り、ぶつかって団子になっている車に、また一台突っ込んでも、
塊でズルズルと滑っていくほどです。

車が一台ようやく通れるくらいの隙間を、Lに入れ、ジリジリと通っていきます。

ここに止まっている30台以上の車は一体いつになったら救出されるのだろう、と心配になるほど。
警察もJAFも手一杯で来ていませんでした。

そこを通過し、何とか自宅に戻ることが出来ました。
マミどんと無事を喜び、彼女は家に泊まることにし、ようやく寝ることが出来たのは、朝の4時。

翌朝の月曜、マミどんの車を救出に行きました。
警察の人にも「止めるのは仕方ないけど、突っ込まれるのは覚悟してね。」と言われていたらしいのですが、
幸いにも無傷でした。

その時にはもう路面も溶け、雪も溶け、普通の道路に打ち捨てられた車が累々と止まる不思議な風景が
広がっていました。

あの全てのルートで閉じ込められていた人達は、何時に家に戻れたのでしょうか。たぶん事故処理は
朝までかかったでしょう。自分も巻き込まれていたらと思うと、ぞっとします。

この地域でも、雪が積もったり、凍結がない年はあります。
それでもスタッドレスを履くのは、こういう万が一のときのため。保険のようなものです。
この日も夕暮れまでは空は晴れ渡り、ピカピカの良いお天気だったのですから。

あれだけ凍結してしまうと、スタッドレスも無理なのですが、それでも逃げることは出来ます。
ちゃんと装備しておいて良かったと思った長い長い夜でした。

■□■□■□■□ Photo by TOTO'Z FACTORY □■□■□■□■

by totozfactory | 2013-01-30 14:08 | 日々のこと。