2013年 06月 26日
Coquelicot

名前の通り美しい子に成長してくれました。
ディッシュ君、ロールちゃん・・・あなたたちの娘は本当に素晴らしい猫でした。
クリを私に会わせてくれて、ありがとうありがとう。
22日の早朝、引き潮に誘われるようにクリが旅立っていきました。
GW前に具合が悪くなり、その後パプリカも悪くなり、パプリカがあっという間に旅立ってしまい、
「ふたりも同時に連れて行くなんて神様ひどい」と嘆いたからか、彼女はほぼ2ヶ月頑張って生きてくれました。
彼女がパプリカ達を産む時、動物は暗くて静かな所でお産する方が安心するだろうと、わざわざ産室を
作ったのに、そこには頑なに入らず、産気づいた後も何度産室に戻しても「ここで産むの!」と明かりが
煌々とついたテレビの前でお産を始めてしまいました。
おまけに「はい!お腹さすってね!」と私の前にゴロンと横になり、つきっきりの産婆状態でみんなが
生まれました。
産んだ後も産箱からすぐ仔猫を咥えて出てきて、炊事している私のま後ろでニャーニャー呼ぶので
振り返るとそこには「見て見て!」とご機嫌で授乳ショーを繰り広げるクリの姿が。
「踏むから!ね!危ないから!」と戻しても戻しても、今度は仔猫をガンガンぶつけながら冷蔵庫の
上にまで上ってきて、フーフーと鼻息荒く「ねーねー!見て見て!」と騒いでいました。
あまりにもあちこちぶつけるので「アホになるかも」と心配してものです(ちょっとなってたかも)。
そんな母性本能爆発状態だった子育ても、離乳したとたん綺麗さっぱり消え去り、その後はずっと一緒
でしたが、さほど仲良い親子ではありませんでした。
猫部屋に入るとンニャーーー!るるる~~~♪と鳴いて飛んできて、
「私だけを見て!私だけを愛して!」とずっとアピールする子でした。
猫は多頭飼育すべきだと思う私も、クリに関しては1匹で飼ってあげる猫だったかなと思います。
みんなの中で寂しかったかな。
ずっと家の中で暮らしていましたが、度胸があってどこに連れて行ってもご機嫌で、
たわむれにハーネスをつけて外に連れ出したら、当たり前のようにお散歩を始めました。
道行く人にもいちいちニャーニャーと語りかけ、愛想を振りまいていました。
病院に連れて行っても、「先生の肩に乗るの!」とよじのぼり、ゴロゴロご機嫌で
「心臓の音が聞こえない」と先生を困らせました。
若いころはほんのわずかな期間でしたが、キャットショーを楽しむことも出来ました。
見た目も美しく、気質も良く、17年もの長い年月病気らしい病気をせず生きてくれたのは、
たくさんの「真のファンシャー」であるアビシニアンのブリーダー達の努力の賜物以外には
ありません。
誇りあるブリーディングが、健康で性格の良い猫をつくりあげ、長い年月飼い主である私に
宝石のような幸せな時間をプレゼントしてくれました。
海外、そして国内のたくさんのブリーダー達に感謝の気持ちで一杯です。
カム、クリ、ライズ、パプリカ(そしてサスケ、ちびちゃん)。
愛しいアビシニアン達。大好きな猫達。
私のもとからこれで本当にアビシニアンはいなくなってしまいました。
寂しい。本当に寂しいです。
1匹となったMIXのギンちゃんも寂しいらしく、よく私を呼ぶようになりました。
でもたもんと一緒に出来ないので、どうしてあげたら良いかなと思案中です。

人間だったらスタイル抜群でスポーツ万能。おまけに美人で性格よし。
そんな彼女には華やかで可愛いバラが似合います。
クリちゃん、17年も一緒にいてくれたんだね。
すごく楽しかった。
すごく幸せだった。
ほんと幸せだったよ。
これからもずっとクリの幸せを祈っているよ。
ありがとうね。
大好き大好き大好き。