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今日もトト日和 TOTO'Z FACTORY フォトグラファー&デザイナーの秋山伸子です お仕事のことや日々のあれこれを綴っています 写真のサムネイルをクリックで各記事をご覧いただけます

横山先生、ありがとうございました。

横山先生、ありがとうございました。_a0034287_19275849.jpg

「なあ。その子の足、どうも気になるわ。レントゲン撮ってあげよう。」

そう言ってトトと一緒に連れていた、仔犬のたもんの足のレントゲンを撮って下さったのが、
アイヴィヨコヤマペットクリニック院長、横山先生です。
絶望的に外れて、違う場所にくっついている両足の骨の画像を私に見せながら、
「これ、簡単にはがして肘に入れたら良いって思うやろけど、簡単じゃない。
これが出来るのは、日本で二人しかいないと思う。
どっちの先生でも紹介してあげるよ。」

そして「僕は、整形外科は大分の樋口先生が日本一やと思ってる。」

あの日、横山先生が樋口先生を教えて下さったからこそ、
たもんは9年と365日、立派に生きる事が出来ました。

大型犬、ましてや上半身に体重の70パーセントが乗るドーベルマン。
前足の障害は、致命的です。
成長線が閉じるまでに、たもんの障害を見つけて下さったからこそ、
骨を切断して動かすという手術を受けることが出来ました。

もし、手術を受けなかったら、受けられないほど、発見が遅れたら、
外れた骨は皮膚を突き破るほど伸びて、確実に歩けなくなりました。
たもんの命を私は途中で断たなくてはいけなかったかもしれません。

何度もの過酷な手術を受けることが、たもんにとっては良かったのかどうかは
私にはわかりません。

でも生きることが出来たからこそ、トトとの楽しい数年間がありました。
私は、たもんの素晴らしい才能と、ドーベルマンの切なさ、一途さを知ることが出来ました。

トトを連れて、一飼い主として通っていた頃から、トトを可愛がってくださり、
とてもよくしていただきました。
そこからHPの仕事をいただき、10年以上のお世話になりました。

大きな病気をされてからも、お仕事に復帰され、数年。
昨年はお元気にされていましたが、今年の春ごろから体調を崩されていた先生。

GWの頃、私がバイクで遊びに行った写真をFacebookにアップしたら、
いつもはコメントなんか入れない先生が、
「人生楽しんでね。」と入れて下さったのです。

何かあったのだろうか、と不安に思っていたら、ほどなくして入院の知らせが来ました。
新しい治療法で頑張っておられましたが、残念ながら先日旅立って行かれました。

なんのお返しもできてないのに・・という思いで、何度かお見舞いに行っていました。
亡くなる2日前、奥様が「ハグってすごくパワーがもらえるんですよ」とおっしゃったので、
では、と、帰り際に、「また来ますね」と握手をしてハグをしました。
先生が耳元で振り絞るように「ありがとう。」と言った声は、私はきっと忘れないでしょう。
もうお会い出来ないのが、未だに信じられません。

「トトちゃん、お座り。」
とニコニコしながら、トトにオヤツを下さった先生が思い出されます。

私は獣医さんには非常に恵まれています。
ご縁があった先生は、どの先生も一流の素晴らしい先生ばかりです。

横山先生も、その中のお一人です。

同じく亡くなる2日前、支えられながら色紙に力を振り絞って書かれた言葉
『一生職人、一生人の為、悔いは無し、ありがとう。 横山滋』

まさに一人の職人として人や動物のために尽くされた先生でした。

先生、長い間、本当に本当にありがとうございました。
どうかゆっくりと休まれてください。



■□■□■□■□ Photo by TOTO'Z FACTORY □■□■□■□■

by totozfactory | 2014-07-14 20:07 | 日々のこと。