2014年 10月 14日
ギャングレディース

最初は東大寺。奈良と言えば大仏(違?)。
その東大寺に向かう参道は、鹿と観光客で一杯です。
丁度、鹿の角切りが行われている時期で、一頭だけ立派な角のオスを見かけました。
しかせんべいを売っている場所に陣取るのは、メスと子鹿達。
オスは今は恋の季節。観光客からせんべいをもらっても、
「オレ、今食ってる場合じゃないんだけどな~・・・まぁもらうけど・・・」という顔をしながら、
モソモソとうつむいてせんべいを食べています。
切ない声で「ピュイ~~~イ~~」と鳴いているのもオス。
メスのお尻を追いかけては嫌われて逃げられているオスの皆さん、お疲れ様です。
そんな切ないオス達を尻目に、メスの皆さんは食欲の鬼と化しています。
鹿せんべいを買うと、買った瞬間にメス達に囲まれ
「ちょっと!あなたさっさと出しなさいよ!」とばかりに後ろから前から
服を咬んで引っ張るだけならまだしも、前歯で身も咬まれるから痛い!
ハーメルンの笛吹きの人めっちゃ咬まれてる咬まれてる状態です。
ゆっくりあげるヒマもなく、写真を撮るヒマすら与えてもらえず、
あっという間にギャングに身ぐるみはがされたようにせんべいはなくなります。
手に持ってないと分かると「はい、次」と次の犠牲者をマークするために、
またお店の前にゾロゾロと戻ってたむろします。
まさにレディースかつあげ集団。
がっついてても、お店に山積みにされているせんべいをかっぱらいしない不思議。
何か古より脈々と続く、鹿せんべい屋との連携システムをひしひしと感じます。
あの首を上げたり下げたりして、可愛くおしとやかに「ちょーだい」としていた鹿達はどこに!
(ちょっと離れた所の子はしてました)
参道に群がる鹿達は、六甲山牧場のギャング羊も真っ青の、ギャング鹿レディースでした。
冬を前に、食欲全開だからでしょうかね。それとも単にあの場所のレディースがひどいんでしょうか。
このほにゃららとした平和な顔とのギャップがひどすぎます。