2018年 07月 05日
沙羅双樹
祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり
沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理をあらわす
奢れる者も久しからず ただ春の夜の夢の如し
猛き人もついには滅びぬ ひとえに風の前の塵に同じ
平家物語の有名な一説です
真っ白な花が美しい沙羅双樹は
お釈迦様のまわりにあった沙羅双樹とは別の木で
日本ではツバキ科のナツツバキと呼ばれるもの
お釈迦様の沙羅双樹にちなんで
お寺に植えられていることが多いです
花はたった一日で寿命を迎え
椿ですので花全体がポトリと落ちます
平家物語では盛者必衰の例えですが
春の夜の夢を照らすほのかな灯りのように
落ちた後の花もまた美しいものです
by totozfactory
| 2018-07-05 10:38
| 風景のこと。
