2006年 10月 21日
堀式の利点と欠点
全てのしつけ方法に共通する事ですが、良い点も悪い点もあります。
これが体験しつけ教室を開こうと思ったきっかけになったことです。
堀式の良いところは、気質によって強弱はつけれど、一定の理論に基づき、淡々と実践していくことで、一つ一つを声をかけたり、動作を教えることなく、ほとんどの動作を生得的行動により犬が自然ととるようになること。
そして、攻撃的な犬も同じ方法で(強弱はあれど)、淡々とやることで、時間はかかれど正しくすれば問題行動は改善していくことです。
他にもいろいろありますが、それは以前に書いたカテゴリ「犬のしつけ」をご覧下さい。
しつけ教室を開こうと告知した事で、ある人からメールをもらいました。
「良いことばかり書いてると、実際を知ると違うと思う人がいるのではないだろうか」というような内容でした。
私は、このブログで、理想論ばかりを展開してきたつもりは全くありません。
堀さんも一人の人間です。神様ではありません。
去年の体調が悪い時は、精神的にもイライラしていたし、痛みで朦朧となっていた時は記憶も定かではないほど、心身とも疲弊していました。
そういう時に、訓練を見てもらった飼い主さんは「いつも平常心なんてウソじゃないか」と思われたかもしれません。「前と違った事を言ってる」という経験をされた方もいるでしょう。
実際私も「あれ、前にはこう言ってたのにな」と思う時がありました。
私は当時、たもんを預けただけで、自分は実際たもんを触ってはいませんでした。
堀さんなり、弟子のemiちゃんなりが、たもんを出してきて、現段階での成果を見せてもらい、またサヨナラという繰り返し。
そして堀さんが手術のために入院し、emiちゃんが世話やしつけをしていました。
実際、苦労していたと思います。みんながみんな良い状態ではなかったと、飼い主の一人として当時を思い出します。
でも、堀さんはもう70を越えたご老体。脳内出血の後遺症にも苦しんでます。
なんか違う事言ってるな、と思っても、気にしないようには私自身もしていました。
現在は、心身ともに回復され、ヨレヨレながらも精力的に動いてます。
広告も出したり、積極的に訓練にも自分が動いて弟子達に見せています。
現役でバリバリ活躍されていたり、訓練士が何人も他にもいて、代理ででも同じ訓練が出来る他の訓練所とは違いますし、逆にいる犬達は、「待ったなし」のシビアな犬達が多いのも、厳しい状況の一つです。
たもんも「待ったなし」の犬ですから。
当時、堀さんのことに不信を抱き、止めてしまった飼い主さんを、私は責める気持ちはありません。私もたもんという犬の飼い主じゃなかったら続かなかったかもしれません。
私とたもんには、他に受け入れてくれる訓練士がいなかっただけの事かもしれません。
それでは、堀式の今度の課題とする点をあげましょう。
まずは、訓練所という特殊な環境ゆえ、いわゆるパブリックトレーニングが出来ません。
犬達も訓練所が特別な場所だと認識しています。
自分のテリトリーだと意識している近所の公園や、自宅とは、反応も違うのは当然だと思います。
先日行っていたフランスとは日本は国家の広さが半分です。そして逆に人工は倍です。
犬の飼育頭数も、圧倒的に日本が多いのではないでしょうか。
そういう過密状態の中、住宅地や集合住宅、その近隣の公園で、犬のトラブルは増えています。
訓練所では多少ワンワン吠えていても、いちいち指導はされませんが、我が家のような住宅地ですと、たもんの野太い声で吠えられると、苦情は来ないまでも、飼い主の心臓は縮み上がります。
そういう環境の違いは、訓練所では全て対応が出来ません。
おそらく堀さんの所だけでなく、世の中の訓練所はそうではないでしょうか。
さらに細かく、家庭ごとにも環境が違います。
家族構成によっても、この方法が困難な場合があります。
家族の中で、一人だけが熱心に頑張っても、他の家族が協力的でない、または以前と同じように犬に接してしまう、など、犬から見ると「変化がない」状況ですと、「なんだよ、部下になってもいいかと思ったけど、やっぱりオレがリーダーやらなきゃダメじゃん」という『自発的回復』が起こる可能性が高くなります。この自発的回復の危険性については、最後に記します。
こういった各家庭にあわせて、訓練所ではしつけが出来ません。
「1という動作に対して、2という行動で対処する」という決まりでも
「1という動作に対して、3という状況があったので、2の行動ができなかった」などは頻繁に起こることです。
こういう細かいことに対して、堀式が100パーセント対応できるかというと、それは難しいと思います。
他の例えばひたすらオヤツを与える方法でも、同じではないでしょうか?ただ、オヤツに反応するのは犬は顕著ですので、多少家族の対応が違えど、結果オヤツという「目的」が達成できれば、犬は臨機応変に対応するのかもしれません。
堀式は、誘導の道具は一切ありませんので、人に対してもソリッドな対応を求められます。
それに対して、理論通り実践できないと、やはり犬の反応は鈍くなります。
私も最初は上手に出来ず、たもんにほとんど変化はないように思う日も長く続きました。しかも頭の良いたもんは、訓練所と家とでは、態度をガラリを変えます。訓練所では暴れるや食ってかかるという行為は一切しないのです。
でも家に戻ると反動のように暴れる。食ってかかる。
気持ちはヘトヘト。体もヘトヘト。精神的にはどんどん追い詰められてきます。
何度も「うまく出来ない」と半泣きで電話しました。
それでも「淡々とやるしかない」と言われ、間違っていたり、合ってない対応なりでもやってきました。
たもんは、目に見えないような速度で少しずつ少しずつ変化してきました。
それは年齢だけではない変化だと思います。
みなさん、私は世の中の飼い主の中でも、もっとも鈍くて、ヘタレで、楽な方に流されてしまうタイプだと思ってください。
そんな私ですが、たもんを殺処分しないためには、やるしかなかったのです。
泣いてもわめいても、たもんはそこに存在し、生きている、ということをイヤというほど突きつけてきたのですから。
たもんがガウガウになってほぼ2年。2年かかって、そして途中プロの手を借りてようやくここまで来ました。
私は出来ないと思うことは、正直に「これは出来ない」と言いました。実際無理にやっても良い結果にはならないのですから、やらない方がマシです。
その代わり「これとこれはちゃんと頑張る」と言って地道にやってきました。
具体的に言うと、「相互理解」は全く出来ないけど、「無条件反応」だけは淡々とやってきました。
「優しくしか出来ない」と私ははっきりと言いました。
愛情だけでも優しさだけでも、1年かかってたもんはずいぶん変わりましたが、相互理解が取られていないため、変化がない部分については全く変化なしだったのです。
それはもう顕著なまでに。
堀式は、魔法の杖ではありません。
2~3回ちゃちゃっとやれば犬が良い子になるワケがありません。
気質が強い犬は時間がかかり、弱い犬は割合早く変化します。
ですが、正しく行えば、必ず良い成果が出ます。
どんな犬も、人が平常心で、出来る限り淡々とやり続けるしかないのです。
私は私が経験した事で、うまく行ったこと、行かなかったこと、どれも隠すつもりはありません。
疑問があれば何でも質問してもらって結構です。
それに、いまだに、たもんは完全に部下になったワケでもありません。
私達も生徒の一人ですし、きっと誰よりもドンくさく、また、たもんは変化が遅いタイプの犬だと思っています。
それでも自分の犬が仕上がっていない。そういう私が本当は紹介すべきじゃないのかもしれません。他にはきちんと自分の犬をこの方式で仕上げ、暮らしている人もいるのですから。
今回、しつけ教室を訓練所以外で開催してもらうことを提案したのは、私です。
先日、近所の預かり犬を返すため、堀さんたちが家の近くまで来ました。
その連絡をもらったとき、私は「今がチャンスだ!」と思ったのです。
私は、以前、たもんがガウガウに変身したとき、(現在開催しようとしている)公園で散歩させている時、たもんにしこたま噛まれたことがあるのです。
他犬に激しい警戒をしていた当時のたもんは、犬を見た途端、激しく吠え掛かり、攻撃のために飛び掛って行こうとしました。
当然リードを持っているのは私です。「たもん!ダメ!!」と言い終わるか終わらないかのタイミングでたもんが私に飛び掛り、腕にガガガと歯を当ててきました。
当時の私はどうしてたもんが噛むのかが、皆目分かりませんでした。
「飼い犬は飼い主が大好き」という何の根拠もない妄想がガラガラと音を立てて崩れ去った瞬間です。
現在の私には、たもんの心理がよく分かります。
「部下のお前を守るために、アイツを蹴散らしに行くんじゃないか!何で止めるんだ!放せよ!!」と部下の私に制裁を加えていたのです。
私の態度が理解できないのはたもんも同じでした。
そういう、本気の攻撃ではないにせよ、ドーベルマンに噛まれるとシャレにはなりません。
腕は瞬く間に内出血を起こし、歯型がくっきり。腕はしびれて動きません。
当時の私は恐怖と混乱で、真っ青になっていました。
怒り狂うたもんを連れて、そそくさと公園を後にしました。その後、行くたびにこういう事が起こり、私はすっかり怖くなってしまいました。
完全にトラウマになっていたのです。
現在はたもんを連れて歩けるだろう、と思ってはいても、「行かなきゃ」と思うと体が硬直し、どうしても出かけられません。
当時を思い出すだけで、体がすくむのです。
情けないと思われるでしょうが、一人ではこの一歩を踏み出せない。
そう思った私は、堀さんが近くに来るという知らせを聞いて、すぐに「公園で少しでいいから見てほしい」とお願いしました。
トトとたもんを連れて公園で待ち合わせをし、堀さんやお弟子さんが見守る中、私はトトとたもんを連れて、あの時から初めて真昼間に公園に立ったのです。
(もちろんトトだけだと、普通に散歩には来ていました)
私が生活するにおいて、日中世話するのも私がメインですし、病院に連れて行ったり、訓練所に通ったりするのも2頭同時が多いのです。
訓練所でいかに1頭1頭きちんと制御できていても、日常の生活の中でそのノウハウが分からなければ意味がありません。
ほんの10分か15分ほどでしたが、疲れている中、堀さんは2頭を連れて歩く方法を教えてくれました。
2頭になる、という事は、犬もチームになるので気が大きくなります。
それでも2頭を連れて歩けないと、私の生活には支障があるのです。
私がやるしかないのです。
「こういう、日常の世界の中でも、出来るだけ個人の生活に合った指導をしてもらえたらより有効だと思います。」と私は正直な気持ちを堀さんに言いました。
堀さんも「そうじゃな。何人か集まってくれたら、そういうしつけ教室をやってもええんじゃが」と言ってくれました。
堀さん、いえ、世の中の自宅に出張してくれる訓練士さん以外の方はみんな感じているのではないでしょうか。
訓練所と各家庭環境とでは、やはり違いがあり、理想論が通用しない場合も多いと。
堀さんが、自分が預かった犬を戻す時は、必ずその家庭まで犬を送って行くのは、そういう意味もあるのです。
以前は、飼い主さんが迎えに来て、連れて帰っていました。
(遠方の方は今でも飼い主さんが迎えに来ています)
おそらく、私も含め、何人かの飼い主に、そういう要望を言われて堀さんも考えたようです。
私は堀式が全ての犬や家庭に添うとは思っていません。
やり方一つとっても、人によっては受け取り方が違うからです。
「究極の陽性強化」と書いたことに、抵抗を感じる方もいるでしょう。
実際、違う角度で見ると、堀式の不快刺激は陰性強化に見えます。
「犬のことばがきこえる」という本には、実際、不快刺激などは登場しません。
理論は同じですが、そのあたりが少し違います。
ですが、私は不快刺激は「私を無視するな」という呼びかけだと思っています。
犬は自分がリーダーになった時には簡単に飼い主を無視するものです。
たもんのようなリーダー気質の犬ほど、飼い主は無視され、勝手な行動をされてしまいます。
それが犬とってイヤな事柄であっても、「アカンもんはアカンねん」という事は、犬同様、人間の子供でも教えなくてはいけないことではないでしょうか?
それを許すと逃げればいいと学習し、次回からはもっと拒否されるからです。
以前のブログにも書きましたが、不快刺激の与え方いかんによっては暴力にも変身します。
それが堀式の(人間にとって)しんどい点でもあります。
私も何度も間違った刺激を与えたことがありました。
そういうときは、たもんは予想通り、食ってかかってきたのです。
私は、たもんという犬を通して、堀式のよい点も悪い点も、出来るだけ隠さず公表したいと思っています。
もちろん、教えられたとおりに私が出来ないばかりに、行き詰まり、イヤになった時もありました。
たもんは、ある特殊な事情がある犬です。
その事情のため、長い間堀さんにも預けられず、また、他の訓練士にはお願いできませんでした。お願いしても、その事情ゆえやんわりと断られるのです。
それを理解し、噛む犬だということを分かった上で引き受けてくれたのは、堀さんでした。
私は堀さんのしつけは一つの方法であって、他のしつけ方法が全て悪いと言う気もありません。
それぞれの家庭の犬がどんな方法であれ、その飼い主の理想とする到達点に立てれば素晴らしいと思っています。
ですが、たもんのような犬は、世の中のしつけの方法では適応できない点が多いのです。
オヤツしかり、暴力しかり。アミシアン・ボンディングだけでも通じません。
その中で、私がたもんと闘うことなく、何とかここまで微々たる変化なりとも変わることが出来たので、また一人でも多くの人に、知ってもらうのは良いことだと感じました。
やる、やらない、は飼い主さんが決めれば良いことです。
それを選択するのに選択肢は一つでも多いほうが良いと思っています。
堀式を見て、体験した上で、「やっぱり向いてない」と感じた方に強制するつもりもありません。
抵抗を感じながら行うと良い結果には結びつかないからです。
ですが、「納得できない」と思ったことは、とことん質問してください。
私がわからないことは、堀さんが答えるでしょう。
納得し、結論を出してもらえば良いと思っています。
堀式も、現代の人間社会、犬事情に合わせて進化するべきだと思っています。
他の理論で良いと思う点は取り入れ、さらに良い方向に進んでいかなくてはいけません。
クオリティは常に向上すべきです。
良い方向にさえ変化を望まないしつけ方法は、そこまでだと思うからです。
犬のしつけは綺麗事で、理想論通りには進むワケがない、ということは、私が誰よりも実感し、身をもって体験してきました。
途上段階でも、堀式は良い点が多いと感じていますので、人には厳しいですが、紹介していくことにしました。
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「自発的回復を起こした犬は、以前より状態が悪くなる」
以前は噛まなかった犬が噛んだ、以前より反抗がひどい、興奮が増した、など。
訓練所に預ける前、またはそのしつけ方法を学んで一旦良くなったと思ったときよりも、犬の状態が悪くなる。これを自発的回復といいます。
これは何頭かの犬を見ていたり、また他のプロの訓練士の方の今までの経験を聞いても正しいと思います。
私には犬達の言葉は分かりません。
ですが、想像するに、
「やっぱり自分がリーダーしなきゃダメなんだ」と犬が再度はっきりと自覚をしてしまうからではないでしょうか。
犬社会では簡単にリーダーと部下の間がくるくると変わるワケがありません。
狼の群れでも、リーダーと部下の関係が変わるときは、リーダーが死亡した、もしくは年をとってリーダーの仕事が出来なくなった時くらいです。
その遺伝子を継ぐ犬達にも言える事です。
自分がリーダーで、人間がやっぱり部下だと、はっきりと認識した犬にとっては、部下の忠告など必要なワケがないのです。
これは「犬のことばがきこえる」にも書かれてあります。
「ひつこくすると『分をわきまえろ!』と制裁を与える」と。
部下に対して与える制裁は、容赦がないのです。犬同士でも上位の犬が下位の犬に制裁を加えるときは、鼻に穴が開くほど噛みつきます。
同じ事を人がされるのですから、たまったものではありません。
堀式でも、他のしつけ方法でも、一旦良い子になったかに見える犬も本質は変わってはいないのですから、人間が以前と同じ態度や楽をしようとするとあっという間にひっくり返されてしまいます。
どんな方法も犬が「ちゃんと言う事をきくよ」と言ってくれるまでは、同じことを淡々と繰り返すしかないのです。
「お母さんの言うこと、ちゃんと聞くよ」と言ってくれるようになれば、不快刺激を与え続けることもありません。声をかけるだけでも犬は制御できるでしょう。いくらでも(正しく)可愛がればいいのです。話しかけても一緒に寝ても構いません。オヤツを一緒に食べてもいいでしょう。
ですが、そうなるまでに、それをやってしまうと今までの努力は無駄になります。
築き上げるのは大変ですが、壊れる時は一瞬です。
犬だって細かく注意されてウザイなと思ってたのに、開放されてやれやれです。「もう言うことなんか聞くかい」と思うでしょう。
これも人と同じだと感じませんか?
努力を怠っては結果はありません。
ただし、真っ白な状態の仔犬から、きちんとしつけをされた犬は、よほどの事がない限り(人間が間違わない限り)、リーダーだと言うことはありません。
一旦リーダーになった犬ほど、自分が引き摺り下ろされることを恐れるのです。
私はたもんという犬を飼い、これをイヤというほど叩きつけられました。そして現在でもまだ続いています。
当時、野獣のように荒れ狂っていたたもんからは、現在のたもんは想像できないほど、落ち着いています。ですが、警戒心が強いのも、排他的な性格をしているのも変わっていません。
人に対して唸ることもします。それはやはり私がまだたもんを制御できていない証拠です。
私だって、いつでもたもんにひっくり返される危険性があります。
そういう私が本当は紹介すべきじゃないのかもしれません。他にはきちんと自分の犬をこの方式で仕上げ、暮らしている人もいるのですから。
私は、たもんが素質がある犬だと信じています。
たもんが生きている間に、いくらでも彼が望む作業をさせてやりたい。
彼た楽しいと感じることなら、それが訓練だろうがなんだろうがいといません。
競技会に出たいわけではなく、たもんと楽しみたいのです。
ですが、しつけが前提として入っていないと、高等訓練には進めません(堀さんは許しません)。ましてや、たもんが大好きな噛みつく行為をヘタすると助長するであろう、襲撃などは、私がダメダメ状態ですので、許可ももらえてません。
私とたもんには「あそこしかない」という気持ちがあったからこそ、ここまで続けられてきたのかもしれません。
そうでない、問題行動についても飼い主が笑って容認できるような状態の人には、正直しんどい方法だと思います。飼い主だって今まで通り楽しく暮らしたいという気持ちが強いですし、自分の犬に対して危機感も感じていないのですから、コツコツと地道にやることはやっぱりしんどい。
堀式でも他のしつけ方法でも、中途半端でやめてしまうのなら、最初からやらない方がマシかもしれません。それは自発的回復を起こした場合、以前より状態が悪化する(ように見える)からです。
人も犬も種類が違う動物ですが、合い通じると感じるのは、「人」「犬」という一つの種類なのに、さまざまな気質があり、一人一人(一頭一頭)が全く違うからではないでしょうか。
気質が強い人(犬)もいれば弱い人(犬)もいる。
いろんなタイプがあり、ちょっと似たような行動を取り、時々「あ、通じた」と思うステキな瞬間がやってくる。
私は、トトもたもんも、彼らが犬という動物だということを最大限尊重し、「あ、通じた」と思える瞬間を、一緒に過ごす間に少しでも一つでも体験したい。
最高のパートナーになるためには、最高の関係を作らないと相手はパートナーとは思ってくれません。
私も、たもんにそう思ってもらえる日が来ることを願いつつ、毎日を送っています。
参加希望されてる方にも、そしてこれをご覧の方にも、魔法のような方法は一つも存在しないということをご理解下さい。