2006年 12月 12日
2頭と歩く
さて、以前から堀さんに教わっていた「2頭を連れて脚側できっちり歩く」。
(*きっちり、というのは競技会のようなスタイルではなく、群れとして自然な形できちんと歩くという意味です。犬達は常に平常心という事。排泄行動は自由です。)
昼間の公園、犬がたくさんいる場所に連れて行っても、こうやって歩いているとたもんは他犬には吠えかからないまでになりました。
我が家の基本形は「犬のリーダー」であるトトが私の横。その外側をたもちんちん。
いちいち人間が「あとへ」「つけ」と言わなくても、私が歩き出せば犬達は黙って自然な形でついてくる。私が止まれば犬達も止まり、自然に座る。という事をやってます。
堀式でいうと、これは当然出来る形です。部下である犬はリーダーである人より前には絶対出ないのですから。
うちが躓いている点は、「トトは横を歩いていても、たもんがカットインしてくる」こと。
トトの斜め前をたもんが横切る形で歩こうとする(出来れば私の横に来たいから)のを、トトが「じゃあ、たもんに代わってあげるよ」と自分が横や後ろに避けて譲ろうとしてしまうのです。
トトちゃん、ダメ。
優しさはいらないのよ。遠慮もいらないのよ。気遣いも無用よ。
ウチの犬達は、歩く点では、もう「不快刺激(驚愕刺激)」を入れなくても黙って歩けば引っ張らずに歩くのです。
が、この「押し合いへしあい押しくら饅頭状態」で歩きにくいことこの上ない。
今日はその点を堀さんに矯正してもらいました。
矯正といっても、何、難しいことはしません。
たもんが斜め前に来ようとする時、トトに譲らなくても良いんだと教えるだけです。
トトがリーダーなのだから、トトが遠慮することはない。
2頭を連れる時、右手に2本リードを持ちます。犬は左。
人はどうしてもその右手の持ったリードで何とかしようとするのですが、それをやると犬には「やらせ」として受け取られてしまいます。
その証拠にリードを無意識にでも使って(張って)トトが下がったり避けたりしないようにしても、トトには通じてません。やればやるほど、ゴチャゴチャになって、犬もゴチャゴチャ。リードもゴチャゴチャ。
今まではその回避として、人が右に反転し、人も犬も含めた群れ全体が右回りに一周することで、犬達の位置を修正してましたが、今日教わった方法は逆に左側に回ります。
リード(手)を使わず、左足の太ももをつかって、トトを前に出すよう、誘導します。
やはりここでも見るべきは犬の耳。耳が常に平静な状態であることを意識します。
ゆっくりゆっくり歩きながら、輪を描くように少しずつ歩きます。
少し大きめの円を1周描く頃には、たもんはトトの少し後ろを自然と歩くようになりました。
人は声もなにもかけず、黙ってゆっくり歩くだけ。
たもんのリードは長いまま持ち、トトのリードは少し短く持ちます。
先住犬がトトのように遠慮してしまう犬にはもってこいの方法です。
犬の中ではトトがリーダーなので、たもんがカットインする歩き方は簡単に修正できました。
黙って少しずつ歩いていると、たもんはすぐに気がついて、トトの様子を伺いながらトトに合わせて歩くようになりました。
堀さんが言う「犬は反省するんじゃ」という事でしょうか。
犬の中ではトトがリーダー。そのリーダーは人(私)、という図式を、自然な形で示す事が、すなわち犬にとっては一番明快に伝わるのだということを、再度学んだ気がしました。
(あとは実地訓練だぜ!と思ったら明日からまた雨~~とほほ)