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今日もトト日和 TOTO'Z FACTORY フォトグラファー&デザイナーの秋山伸子です お仕事のことや日々のあれこれを綴っています 写真のサムネイルをクリックで各記事をご覧いただけます

毒草を飾る

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「春色の汽車に乗って海に連れて行ってよ♪」と聖子ちゃんの唄にもあるように、春の花スイトピー。
バーグのお花として飾っているのだけど、いろんな色が出ていて、香りもかなり強い。栽培種として様々な色があるスイトピーだが、イタリアのシチリア島が原産で、野生状態ではレンガ色だったと言われている。
学名「Lathyrus spp」のラテン語ラティルスには「暗い赤褐色が混ざっている」という意味がある。

このフワフワとしたレースのような可憐な花には恐ろしい毒があるというのを、皆さんはご存知だったろうか?

『それもちょっと食べたら口がしびれるとか、心臓がドキドキするといった可愛らしい毒ではなく、骨に異常をきたす頚椎マヒにかかるのだという。脚がマヒしてひざが曲がらなくなるため、カタカタと棒のようにしか歩けなくなる病気で、なんとも不気味な症状があらわれてくる。』
<植松 黎 著「毒草を食べてみた」より>

毒は花、葉、サヤ、豆(種子)全てに含まれ、生はもちろん、火を通しても毒性は失われない。
病名はそのまま「ラチリスム」という名前で、骨そのものに異常をきたす「骨性ラチリスム」と、神経から骨にくる「神経性ラチリスム」に分けられ、動物は「骨性ラチリスム」、人は「神経性ラチリスム」にかかることが分かっている。

スイトピーは観賞用しか私達は知らないが、食料事情の悪かった頃は栽培され、食用にされていた。不幸なのは本当の食用の豆の「ヒヨコ豆(マメ科ヒヨコマメ属 学名キケル・アリエティヌム)」と同じ名前をつけられてしまったことらしい。
スイトピーの仲間のヒヨコ豆は学名はラティルス・サティバ。マメ科レンリソウ属であり、全く種類が違うにもかかわらず。

ヨーロッパでは、現在は間違って食用に栽培され、ラチリスムにかかるという事故はない。
それでもアフリカでは現在も痩せた土地でも育つということで、毒のあるヒヨコ豆が栽培され食べられている。大量に食べなければ症状は出ないのだが、症状が出たときは残酷にも働き手である若い男性がラチリスムにかかる率が高いという。

私はこういう毒草の本が結構好きで読んでいる。なので観賞用の植物には毒をもつものが案外多いのが分かっているので、家の中には栽培種の花は飾らない。ウチの猫達は花を飾ると齧ってしまうからだ。犬を庭に出すと決めたときにも、以前から庭にあったスズラン(これも猛毒です。間違って食べたら死亡します。)も口が届かない場所に移動した。
こうして花を生ける時も、切った茎や葉は、埋める方の生ゴミには入れず、燃えるゴミに出す。埋めた後、またトト達が掘って食べてしまう可能性がないとは言えないからだ。

ペットを飼う皆さんも、花を植えたり飾ったりする時には、毒性がないかできるだけ調べてください。どの毒がある花も、スイトピーに負けないくらい、猛毒なものが多いのです。
例えば百合の花は猫では死亡する場合もある猛毒です。

こうして室内(仕事部屋なので猫は入ってこない。トトはこういう花は口にはしない。)に花が飾れるのも死者への花だからか。

去年から今年にかけて、大好きだった友達のパパ、犬、猫が次々と旅立って行く。
寂しいなあ・・・。もう悲しいのはイヤだ。
by totozfactory | 2007-03-05 00:54 | 日々のこと。