2007年 05月 01日
為せば成る
為さねば成らぬ
何事も
成らぬは人の
為さぬなりけり
という上杉鷹山の言葉の通り、地道にやってきた、たもんの躾。
時間はかかれど、数年前に比べて進歩したと思う。
まず、留守番が出来るようになった。これは私にとっては有難い事この上ない。
トイレの用意さえしておけば、吠えることもなく5時間以上待ってることが出来る。
(トトはトイレを我慢するが、彼は我慢しないので)
以前どれほどひどかったかと言うと、部屋を出ただけで「どこ行くんだ!帰って来い!」と大きな声で吠えて呼ぶのだ。隣の部屋も行けない。玄関なんて出られない。
ベランダで洗濯物を干していても、網戸越しに「んんんんんーー!」と言いながら「早く部屋に入れ」と言っていた。
リーダーであった彼にとっては、私という「従う者」が見えない場所に行ってしまうのが不安で仕方なかったのだと思うし、彼にとっては「勝手にウロウロすんな」という気持ちが大きかったので、部屋に戻ると必ず飛びついたり、興奮したり、文句行動がたくさん見られた。
当然買い物も行けない。土日にまとめ買いをするしかなかったのだ。
(でも台所でご飯を作るとか、トイレに行くとか、お風呂に入る、は彼が認識しているので吠えない)
この躾を地道に地道に指示された通りやって行くと、生活全般が同時に楽になる、というのは本当で、別に留守番だけ、○○だけ、と個別に教えていったのではないのだが、結果気がついたら生活全般が楽になっていた(というよりこれが普通なのだろうけど)。
トトと一緒にいると、安心だ、というのも大きいと思う。
庭に出しても家にいさせても、トトと一緒にいると彼は落ち着いていられる。
今は庭にいても、不審に感じる音以外には反応はしないし、上から見ててもほとんど寝ている。
仲良く2頭で日向ぼっこをしている姿をこっそり見ていると(変な飼い主)、年齢もあるのだろうが、本当に落ち着いたと思う。
同時に室内の破壊もほぼ無くなった。
以前は、彼の口が届く場所には何一つ置けなかったのだが、雑誌やリモコンを床に置いていても破壊は全くしない。
もちろん、留守番はフリーの状態で出かけるのだ。
今思い出したが、彼は私が部屋を出た途端、いろんなものを持ち去り、破壊し、大きな音を立ててわざと落とすというアピールをしていた。
そうすると私が音に気がついて戻ってくるというのも、お見通しだったのだ。
そしてもう一つ大きな改善は、「毛布チュッパ」をしなくなったことだ。
全くではないのだが、私がいたら必ずやっていたこの毛布カミカミを、たとえしようとしても「やめて」の一言でやめるようになったのだ。
毛布に始まって、絨毯から何から、布ものは全て彼のヨダレでベトベト、吸うだけならともかく、噛むので穴も開く。それが無くなっただけでもどれほど助かるか。
この毛布を噛むのも、最初あまりにも病的にやるので、私は「絶対死ぬまでやる」と思っていた。毛布を口一杯に咥えて遠い目になっている時には声をかけても全く反応しない。本当に「別の世界に旅立った」ようだった。
(去年の夏あたりのpostには絨毯を咥えて旅立ってるたもんの姿がある)
留守番も無理かもしれないとまで思っていた。
あの時、諦めて放置していたら、きっと今でも出来ないままだったろうと思う。
もちろん、正しく指導してもらったからこそ、これらの問題は改善できた。
さて、これからの課題は、
「ネーちゃんいなくてもボクだけでも留守番できるよ」だ。
トトだけを残し、たもんだけを連れて行くのはたやすい。トトはあとを追って吠えたりしないから。
問題はやはりたもんなのだ。
彼は根性も並み大抵ではない分、ひつこい。諦めない。
吠えて呼ぶのも「そのうちやめるだろう」が通用しないのだ。体力が続く限り、同じ声のテンションで吠え続ける。(それはそれは立派な野太い声だ)
住宅密集地だから、と今まで躊躇していた。
でも、やっぱりこれも「為せば成る」だと思う。
そして少しずつ練習をするようになった。
今は庭で、端っこから端っこを使って、2頭を座らせ、私が端っこに移動し、ランダムに1頭ずつ呼んで来たら同じように脚側停座。
最初は目の前でもゴチョゴチョになって出来なかったのが、今は10メートルくらいは離れても指示通り動くようになった。
しばらく続けて次の段階に行けたらいいなと思っている。
やはり何事も「為せば成る」
これは自分への戒め。