2008年 10月 06日
川へ 3 真面目と書いてたもんと読む
ほんのたまむれで
単なる冗談で
小石を投げただけで2月の極寒の海に飛び込んだトトちゃんは、きっとアレです。
寒さに対する意識も、なんもかもが水面の前では吹っ飛ぶのだと思います。
それか、水面を見ると前世それだったに違いない、アシカの神様かなにかが憑依するんだと
思います。
ホットカーペットの上でフリースかぶって「寒い」とジンワリしている彼女を見ていて
そう思いますね。
そんなアレなトトちゃんは置いておいて、
至極まっとうな感覚を持っているたもん君にとって、今回の修行のような川はあまり
楽しいイベントではなかったらしく、必死に泳ぐか、枝をめぐってトトとギャーギャー
言い争いをしているかのどっちかでした。
彼はきっと「寒いし、有り得ない」と思っていたのだと思います。
彼とはちっとも通じ合えないと感じている私ですら、そう思いましたもの。
でもですね、そこは真面目なたもちん。
「とにかくここに来たからには泳がねばならない。」と理解したらしく、冷たい川にも果敢に
飛び込み、グルグルと泳いでいました。
こんなちっとも楽しそうじゃない顔をして。
彼なりに設定して「オレのノルマ」を達成するまでは、こうやって泳ぎ続けています。
そして「ノルマ達成!」と思ったのか、突然斜面を登り始めました。
「もう帰る」と言ってるのです。
あわてて呼び戻す私達。
いや勝手に帰られても困るから。ね? 山道を歩いてる人達、大迷惑だから。ね?
まあまあ、ここはひとつ大人になって・・と、嫌がるたもんを連れ戻しました。
トトはその間も川の中で「まだ帰らない!」と言っておりました。
トトちゃん・・・私は震えが止まらなくてカメラを落としそうだよ・・。
その上冷えてオシッコ漏らしそうだよ・・。
真面目なたもんは最後まで震えながらも泳いでました。すまんね、たもんよ・・・。